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Referoとは?特徴・料金とMCP連携でAIっぽさを減らす方法

Referoは実在するWeb・iOSの画面やフロー、デザインスタイルを集めた参考ライブラリです。MCPでClaude CodeやCursorとつなぐと、AIが実例を調べてから画面を作れます。特徴・始め方・料金・注意点を解説します。

公開日
著者
ククルFM編集部
読む時間
約9分
Referoの特徴・料金とMCP連携を解説する記事のアイキャッチ

AIにWebサイトやアプリの画面を作らせると、どこかで見たような仕上がりになることがあります。グラデーションの背景、角丸カードの3列並び、中央寄せの大きな見出し。いわゆる「AIっぽい」デザインです。

理由のひとつは、AIが具体的な参考例を持たないまま、よく見る組み合わせで画面を組み立てることにあります。そこで役立つのが、実在するWebサービスやiOSアプリの画面を集めたデザイン参考ライブラリ「Refero」です。MCPという仕組みでClaude CodeやCursorなどのAIツールとつなぐと、AIが作業の前に実例を探し、それを根拠に画面を組み立てられるようになります。

この記事では、Referoの特徴と強み、MCP連携の始め方、料金と注意点をまとめます。情報は2026年9月時点のものです。

Referoとは

Referoは、実在するWebサービスとiOSアプリの画面、画面の流れ(ユーザーフロー)、デザインスタイルを集めたライブラリです。「Design research for the AI era(AI時代のデザインリサーチ)」を掲げ、デザイナーだけでなく、開発者やAIがデザインを決めるための材料を提供しています。

収録数は、料金ページの表記で14万2,000画面以上、公式GitHubによるとフローは6,000件以上です。画面は毎週追加されています。対象はWebとiOSで、Androidアプリは含まれません。

トップ画面は「Describe your product, goal, or problem(作りたいもの、目的、課題を書いてください)」という入力欄が中心です。左のメニューから、Webアプリ、iOSアプリ、Styles(ベータ版)を切り替えて探せます。

Referoのトップ画面。中央に作りたいものや課題を入力する欄がある
Referoのトップ画面。作りたいものや課題を文章で入力して探す(出典:Refero)

Referoの特徴・強み

1. 実在するサービスの画面だけを集めている

デザイナーの作品投稿サイトには、実際には公開されていないコンセプト作品も多く含まれます。Referoが集めているのは、実際にリリースされているサービスの画面です。見た目の好みだけでなく、実際のサービスで使われている配置や導線を確認できます。

探し方も実務向けです。「ページの種類」から、ダッシュボード、商品ページ・LP、料金・課金画面、ログイン、404ページ、ブログ、会社概要、採用、問い合わせなどを選べます。これから作るページと同じ種類の実例を並べて比べられます。

Referoのページの種類一覧。ダッシュボードやログインなどのボタンが並ぶ
「Page Types」から、作りたいページの種類を選んで実例を探せる(出典:Refero)

2. 画面単体だけでなく「流れ」で見られる

会員登録、初回の使い方案内(オンボーディング)、決済のように、複数の画面にまたがる流れ(フロー)も収録されています。1枚の画面の見た目だけでなく、「どの順番で何を見せるか」というUXの参考になります。

3. Styles:デザインのルールをAIが読める形式で受け取れる

ベータ版の「Styles」では、実在サービスのデザインルールを2,000件以上公開しています(毎週追加)。色、文字、余白、角の丸み、影、部品ごとの扱いがまとめられていて、DESIGN.md(AI向けの説明書の形式)、Tailwind v4、CSS変数、デザイントークンの4つの形式でコピー・ダウンロードできます。

たとえばCursorのスタイルでは、背景色、文字色、アクセント色が一つずつ名前と値つきで並び、「どこに使う色か」「何に使ってはいけないか」まで説明されています。AIに渡せば、色の値だけでなく使い分けの意図まで伝わります。

ReferoのStyles画面。左に参考サイトの画面、右にDESIGN.md形式の色の定義が表示されている
Stylesの画面。右側にDESIGN.md形式のデザインルールが表示される(出典:Refero)

4. 文章で相談できるResearch mode

トップ画面には新機能の「Research mode」があります。やりたいことや課題を文章で書くと、分析、参考例、その理由をまとめて返す機能です。何を探せばよいか分からない段階でも使えます。

5. AIツールから直接使えるMCP連携

Referoの最大の特徴が、MCPへの対応です。MCP(Model Context Protocol)は、AIツールが外部のサービスやデータを使うための共通の仕組みです。Referoをつなぐと、AIが自分でReferoを検索し、実例を見ながら作業できるようになります。

なぜMCP連携で「AIっぽさ」が減るのか

AIに「おしゃれなLPを作って」とだけ頼むと、手元の知識だけで画面を組み立てるため、よく見る組み合わせに寄りやすくなります。Refero MCPをつなぐと、AIは作業の前に実在の画面・フロー・スタイルを検索し、そこから配色や余白、構成を選んで実装できます。

MCPなしではAIがよく見る組み合わせに寄り、MCPありではReferoで実例を調べてから設計する流れを示した図

MCPでAIが使える機能は10種類あり、大きく3つに分けられます。

種類AIができること
探すWebサイト、iOSアプリ、スタイル、画面、フローをキーワードで検索する
詳しく見るスタイルの色・文字・余白・角の丸み・影、画面のフォントやページの種類、フローの各ステップを取得する
広げる似た画面を探す、画面の画像を取得する

Refero公式は、AI向けの手順書(スキル)も公開しています。「実装の前に必ずリサーチする」「デザインの判断を参考例に結びつける」といった手順をAIに守らせるものです。MCPとあわせて使うと、「調べてから作る」流れが崩れにくくなります。

ただし、参考先が良くても、指示が曖昧なら結果もぶれます。「誰向けの、何のページか」「どのサービスの雰囲気に近づけたいか」を具体的に伝えることが大切です。

Refero MCPの始め方

Referoの「Connect MCP」の画面に手順がまとまっています。

  1. 有料プランに登録する:MCPはPro、Team、Lifetimeプランで使えます。無料プランでは使えません。
  2. 使うツールを選んで接続する:ChatGPT/Codex、Claude Code、Cursor、Antigravity、Lovableなどに対応しています。専用のプラグインか、手動の設定で接続します。
  3. ツールを再起動してログインする:初めてReferoを呼び出したときにブラウザが開くので、Referoのアカウントでログインします。2回目以降は自動です。
  4. 試してみる:「フィンテックアプリのオンボーディングの流れを探して」のように頼むと、AIがReferoを検索します。
ReferoのConnect MCP画面。有料プラン登録から接続完了までの4ステップが並ぶ
「Connect MCP」の画面。4つのステップで接続できる(出典:Refero)

Claude Codeに手動で追加する場合は、次のコマンドを使います(公式ドキュメントより)。

claude mcp add --transport http refero https://api.refero.design/mcp

ブラウザでのログイン(OAuth)ではなくAPIトークンで認証する場合は、末尾に --header "Authorization: Bearer <トークン>" を付けます。トークンは他人に見せたり、公開するファイルに含めたりしないでください。

MCPの利用回数は、1ユーザーあたり月8,000回までです。使い切れなかった分は翌月に繰り越されません。

料金プラン

2026年9月24日時点で、日本からアクセスした場合の料金ページの表示です。

Referoの料金ページ。Free、Pro、Teamの3プランの年払い料金が並ぶ
料金ページ(年払いの表示)。月払い・年払い・買い切りを切り替えて確認できる(出典:Refero)
プラン料金(年払い)主な内容MCP
Free無料ライブラリの約3%のみ閲覧できる、基本的な検索×
Pro月1,583円(年19,000円)Web・iOSの14万2,000画面以上、フロー、ダウンロード、Figmaプラグイン
Team1人あたり月1,750円(年21,000円)Proの内容に加え、チームでのブックマーク共有、管理画面
Lifetime買い切り(価格は料金ページで確認)Proの内容(1人用)
Enterprise個別見積もりSAML SSO、優先サポート、個別の契約要問い合わせ

Proは年払いにすると、月払いより年11,000円安くなると表示されています。支払いは月払いと年払いから選べます。支払い方法はクレジットカード、Apple Pay、銀行振込など(地域によって異なります)。支払い済みの料金は、法律で必要な場合を除いて返金されません。また、アカウントの共有はどのプランでも禁止されています。

注意点・向かない人

  • 無料では主な機能が使えない:無料プランで見られるのはライブラリの約3%です。MCP、フロー、Figmaプラグインは有料プランのみです。
  • Androidアプリは対象外:Android向けの画面を探したい人には向きません。
  • 画面の表記や説明は英語:メニューや各スタイルの解説は英語で書かれています。
  • 参考と模倣は別物:実在サービスの画面をそのまま写すと、権利の侵害やブランドの混同につながるおそれがあります。配色や構成の「考え方」を借りて、自社のブランドで組み直すことが前提です。
  • 最後は人が判断する:AIが選んだ参考例が、自社の読者や業種に合うとは限りません。採用するかどうかは人が決めます。

Mobbinとの違い

似たサービスに「Mobbin」があり、こちらもMCPに対応しています(2026年9月時点ではベータ版)。

項目ReferoMobbin
収録対象Web・iOSモバイル・Web
収録画面数14万2,000画面以上62万画面以上
MCPが使えるプランPro・Team・LifetimePro・Team
MCPの回数上限月8,000回ベータ期間中は無制限(今後は上限を設ける予定)
特徴Stylesで、AIに渡せる形式のデザインルールが手に入る収録数が多い

Webサイトを作る場面で、AIにデザインのルールまで渡したいならRefero、とにかく多くの実例から探したいならMobbin、という選び方ができます。料金は変わることがあるため、どちらも公式サイトで確認してください。

まとめ

  • Referoは、実在するWeb・iOSの画面、フロー、スタイルを集めたデザイン参考ライブラリ
  • MCPでAIツールとつなぐと、AIが作業の前に実例を調べ、それを根拠に画面を作れる
  • Stylesを使えば、色や文字のルールを使い分けの意図ごとAIに渡せる
  • MCPは有料プランのみで、Androidは対象外。参考例は写さず、考え方を借りる

AIでサイトやアプリを作っていて「なんとなくAIっぽい」と感じている方は、まず無料プランで画面の雰囲気を確かめてから、有料プランとMCP連携を検討してみてください。