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管路の損傷判定の見方:報告書の記号と写真

円形管内調査

調査を終えた報告書を受け取ると、スパンごとに記号とランクがずらっと並んでいて、どこから見ればいいのか戸惑うことがあると思います。この記事では、その報告書を1枚読み解くときに、私たちが実際にどこを先に確認しているかをご紹介します。全国共通の判定表を暗記するための記事ではありません。記号やランクの定義は、その業務の特記仕様と発注者のマニュアルが基準になります。

参考にする枠組みとしては、国土交通省のストックマネジメント関連のガイドラインや、公益社団法人日本下水道協会の『下水道維持管理指針』があります。ただ、自治体ごとに記号の切り方が違うので、神戸市など他都市のマニュアルをそのまま当てはめることはしません。

写真と記号が同じ場所を指しているか

報告書を見るとき、ランクが悪い行を今日直すかどうかを最初に考えるわけではありません。写真と記号が同じ場所を指しているかどうかを、先に見ます。緊急度は管1本の傷の大きさではなく、マンホール間(スパン)全体で、その傷が道路や流下にどう影響するかで決まってきます。

報告書で最初に見る欄

実際に見るのは、上流と下流のマンホールを結んだスパン、管種と口径、そして距離です。距離は上流管口から何メートルの位置かを示すもので、起点の取り方が仕様どおりになっているかも合わせて確認します。そこに異常項目(破損、クラック、継手ずれ、浸入水、取付管の突出、木根、油脂、たるみなど)とランク、対応する写真番号が並びます。写真に時計位置(たとえば3時の方向)が記載されていれば、それが写真と一致しているかも見ます。距離は書いてあるのに写真が別のスパンだったり、記号はあるのに管口の方向が逆だったりすることが1行でもあれば、判定の前に記録そのものを直してもらうようにしています。

よく出る異常項目の読み方

項目の名前は現場で通じる呼び方で、幅や円周の閾値は仕様書の表で確認します。

項目の例写真で確認すること誤解しやすい点
破損欠け・開き・鉄筋の露出の有無ヘアクラックまで破損と書いていないか
クラック軸方向か円周方向か、連続しているか方向でランクが変わる仕様が多い
継手ずれずれ量とゴム輪の見え方撮影角度で過大・過小に見える
浸入水滴下か噴出か、晴天時か取付管口の浸入を本管と二重計上していないか
取付管台帳にある口か、突出の有無台帳に無い口を見落とす
木根・油脂・堆積流下を塞いでいるか清掃で落ちるものと構造の傷を混ぜない
たるみ始点・終点・最大深さカメラ姿勢の傾きをたるみとしない

ランクは多くのマニュアルで3段階(a/b/cやA/B/Cなど)に分けられていますが、数字の意味は発注者の表が基準です。他都市の数値をそのまま覚えて当てはめることはしません。

管1本の傷とスパンの緊急度

管1本のランクは、その箇所の傷の大きさを示すものです。一方でスパンの緊急度は、同じ区間に傷が何本あるか、道路の陥没や閉塞につながるリスクがあるかで決まってきます。清掃、部分修繕、改築をするかどうかは診断の次の会議で決めることで、報告書の欄外に「改築確定」と書くことはありません。住民への説明では、「写真のこの位置に、仕様上この記号がついています。直す順番は管理者の計画によります」というところまでが、調査側としてお伝えできる範囲になります。

受け取る側として確認していること

報告書を受け取る側として、私たちが必ず確認しているのは次の点です。

方式そのものの選び方はカメラ調査の方式で説明しています。

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