下水道の資格試験を受けようとすると、まず過去問を何年分も印刷して、全部を暗記しようとしてしまいがちです。私たちが実際にやっているのは、量をこなすことよりも、間違えた選択肢だけを残していく方法です。この記事では、その過去問の回し方と、法規の覚え方をご紹介します。予想問題の販売や、合格点の断言はしていません。問題と正答は、実施団体が公開している分を基準にしています。
管路協の過去問は公式ページの過去の試験問題と正答で公開されていて、年度ごとにページが差し替わります。JSの技術検定・認定試験も同様に公式ページにありますが、合格点は事前公表しないとFAQにあります。どの資格を受けるかまだ決めていない方は、先に資格の地図を読んでいただくと整理しやすいと思います。
量より、誤った選択肢を残す
私たちが意識しているのは、量より誤った選択肢を残すことです。法規は条文を暗唱するのではなく、「事業者/作業主任者/労働者」のどれが主語になっているかを先に書き出します。そして、実務で見ている写真と、報告書の記号を、同じ週に1回だけ結びつけるようにしています。
過去問の回し方
過去問は次のような順番で回しています。
- 年度を1つに固定する(最新の公開年を使う)
- 同じ問題を、翌日に選択肢の順番を見ずに復唱しようとはしない。ノートに書いた1行だけを見返す
- 正解した問題は捨てて、不正解だったものと「自信なく正解した」ものだけを残す
- 濃度や年限、登録の有効期間のような数字問題は表にしないと忘れるので、公式の数字だけをそのまま書き写す
管路協の専門技士は筆記に加えて実技もある、と案内されています。実技は過去問のPDFだけでは足りないので、所属している機械を使って、操作前点検を声に出して通す練習をしています。
法規の覚え方
条文は最初から最後まで読み込むのではなく、1条文につき次の4点だけを確認しています。主語(誰に義務があるか)、禁止か実施義務か、数字(%、ppm、年)、そして例外があるかどうか(換気が困難なときは保護具を使う、など)です。マンホール作業に関する条文であれば、安全記事のチェック項目と、防止規則の測定・換気・選任の内容を同じ紙に書き出しています。下水道法や労働安全衛生法の罰則を暗記するよりも、現場で昨日やった手順と条文が対応しているかどうかのほうが、点数に結びつくと感じています。JS認定(管路施設)は多肢選択で、工場排水・維持管理・安全管理・法規が範囲に入るという年度案内がありますが、範囲表はその年度の受験案内を基準にしています。
やってはいけない勉強のしかた
- 他都市の判定表を、全国共通だと思って覚えてしまう(判定の話は損傷判定の見方で書いています)
- 管路協が公表している合格率の累計を、自分の受ける年度の合格点だと思い込む
- 更新講習を「取ったあとの話」と先送りする。登録には有効期間があります
試験当日の持ち物で気をつけていること
受験票と顔写真は案内どおりの条件で用意し、公式の受験案内は電子データだけでなく印刷したものも持っていきます。会場によっては電子のみ不可の場合があるためです。実務で使っている記号表を持ち込めるかどうかは、案内で確認してからにしています。勝手に持ち込むことはしません。
