子犬を迎えることが決まると、あれもこれも揃えなきゃと焦ってしまう方も多いのですが、実際に足りていないことが多いのは道具そのものではなく、寝床、トイレ、コード類の片付け、かかりつけの病院、家族内での取り決めといった準備です。この記事では、その準備を迎える1週間前までに済ませておく前提で整理しています。犬種の性格診断や価格の保証については書いていません。販売中の子犬に関する最新情報は店舗の子犬ページのほうを基準にしてください。犬種選びについては犬図鑑のページもありますが、写真は当社で撮影した分だけを載せていて、まだ無い犬種はプレースホルダのままにしています。犬に関わる事業全体は犬に携わる業務をご覧ください。
足りないのは道具より準備
足りないのは愛ではなく、寝床、トイレ、コード類の片付け、かかりつけの病院、家族の禁止事項です。当日に大切なのは、たくさん構ってあげることよりも、まず囲わず静かに、排泄と水を優先することです。
揃えておきたい道具
迎える前に揃えておきたい道具は次のとおりです。
| アイテム | 用途 | 選び方 |
|---|---|---|
| ケージまたはサークル | 居場所 | 成犬サイズを見越す |
| クレート | 移動と寝床 | 中で回転できる |
| トイレトレーとシーツ | 排泄 | ケージ内に置ける |
| フードボウルと水入れ | 食事 | ステンレスか陶器、倒れにくい |
| 首輪またはハーネスとリード | 識別と歩行 | 子犬サイズから。リードは1.5〜2m |
| フード | 食事 | 今食べているものを確認してから変える |
このほかにあるとよいものとして、消臭剤、ウェットフード、噛んでよいおもちゃ、ブランケット、ブラシ、爪切りが挙げられます。日常のケアの手順については自宅ケアとサロンの境目の記事にまとめています。
部屋の準備
置き場所は、家族がいる部屋の隅がよく、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選びます。玄関や窓際は温度差が大きくなりがちです。片付けておきたいのは、コード類、ボタン、蓋のないゴミ箱、毒性のある観葉植物、階段、ベランダの隙間などです。
家族で決めておくこと
散歩、食事、トイレ替え、ブラシといった役割の分担は、迎える前に決めておくとスムーズです。ソファに乗せるかどうか、人の食べ物を与えるかどうか、呼び名、褒め方といったルールも、家族内で一致させておきます。ここがずれると、あとで問題になるのは子犬側ではなく、人のルールのほうです。
病院の準備
迎えてから1週間以内に健診を受けるのが目安です。混合ワクチンの履歴、寄生虫の確認、マイクロチップ、そして狂犬病予防注射は生後91日以降で法律上の義務になります。夜間の緊急連絡先は、先に紙に書いておくと安心です。
当日から1週間
移動はクレートで行い、家に着いたらまずトイレ、水、サークルの順で環境を整えます。長時間抱いたままにしたり、大勢で囲んだりするのは避け、その日のシャンプーもしません。1〜3日は場所と食事のリズムを整える期間、4〜7日で少しずつ探索の範囲を増やしていきます。食欲がない、下痢が続く、隠れっぱなしといった様子が続くときは病院に相談します。来店の送り方については来店・預かりの前日にやることの記事もご覧ください。
社会化の時期は生後3〜12週が目安とされていますが、無理にドッグランへ連れて行くよりも、人の声や掃除機の音、短い外出から慣らしていくほうがよいと考えています。ワクチンプログラム中の外出範囲については、獣医師の指示を基準にしてください。
費用の目安
費用はあくまで目安であり、見積りではありません。初期費用としては道具に3〜5万円、健診やワクチン、登録、マイクロチップでさらに数万円かかり、合計でおおむね6〜10万円という話をよく聞きます。毎月の費用は、フードやシーツ、おやつ、トリミングが必要な犬種であれば1〜3万円ほどの幅になります。店舗でお迎えする子犬自体の代金は別途で、必ず見積りを取っていただくようにお願いしています。
