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Grok Botとdotsの違いは?料金・できることの比較と、ククルFMの使い分け

SpaceXAIのGrok Botと、OpenAIのdotsは、どちらも自分専用のパソコンで仕事を進める常時稼働のAIエージェントです。できること・料金・使うAIモデルの違いを表で比べ、日常の作業はGrok Bot、開発はdotsと使…

公開日
著者
ククルFM編集部
読む時間
約12分
Grok Botとdotsの違いと使い分けを解説する記事のアイキャッチ

2026年の夏から秋にかけて、「話しかけると、自分専用のパソコンで仕事を最後まで進めるAI」が相次いで登場しました。代表的なのが、SpaceXAI(旧xAI)の「Grok Bot(グロック・ボット)」と、OpenAIの「dots(ドッツ)」です。

どちらも、チャットで頼むと、AIがクラウド上のパソコンとブラウザを使い、アプリにログインして作業を進めます。人が見ていない間も動き続ける点も同じです。一方で、使うAIモデル、得意なこと、料金、承認の仕組みには違いがあります。

ククルFMでは、2つを役割で分けて使っています。この記事では、2つの違いを表で整理し、当社の活用例を紹介します。情報は2026年10月18日時点です。どちらも発表から日が浅く、内容が週単位で変わっているため、使う前に公式の情報も確認してください。

※本記事はAI(Claude)の支援を受けて作成し、内容は編集部が各社の公式情報と照らし合わせて確認しています。

先に結論:日常の作業はGrok Bot、開発はdots

  • Grok Bot:Botごとに役割を決め、決まった時刻やきっかけで動かす「ルーティン」が得意。情報の定期チェックや、メールで届く予定の反映のような、日々の細かい作業を任せられる
  • dots:OpenAIの最上位モデル「GPT-6 Astra」で動き、1つの画面でいくつもの仕事を文脈ごとに使い分けてくれる(マルチタスク)。開発の段取りのように、話があちこちに広がる仕事に向く
  • ククルFMは併用:日常の作業はGrok Bot、開発のサポートはdotsと、役割を分けて使っています

Grok Botとdotsとは:自分のパソコンを持つ「常時稼働のAIエージェント」

これまでのAIは、聞かれたことに答えるのが中心でした。Grok Botとdotsは、仕事を渡すと、AIが自分で手順を考えて最後まで進めます。

  • Grok Bot:SpaceXAIとCursorが提供しています。2026年8月11日にベータ版(試験提供)として公開されました。パソコン用のアプリ(Mac・Windows・Linux)とiPhoneのアプリから使います
  • dots:OpenAIが2026年9月29日に発表しました。ChatGPTのパソコン用アプリ・Web・スマホアプリから使い、SlackやTeamsからも話しかけられます

2つとも、AIがクラウド上に専用のパソコンとブラウザを持ちます。人のパソコンとは切り離された場所で作業するため、作業中も自分のパソコンは普段どおり使えます。

Grok Botの画面で、Botの「コンピューター」タブを開いたところ。Bot専用のパソコンの画面を開いて見られる
Grok BotのBotごとに用意されるパソコン。「開く」で作業の様子を見られる(当社の画面、2026年10月撮影)
Grok Botとdotsの違いを、提供元、使うAIモデル、使える場所、体数、きっかけ、連携、承認、料金の項目で比べた表
Grok Botとdotsの比較(各社の公式情報をもとに編集部作成、2026年10月18日時点)

Grok Botの特徴

SpaceXAIのGrok Botの公式ページ。Botが人の代わりにツールにログインして仕事を仕上げると紹介している
Grok Botの公式ページ(出典:SpaceXAI「Grok Bot」、2026年10月18日撮影)

1. 決まった時刻やきっかけで動く「ルーティン」

作業の手順を一度見せると、Botがそれを覚えて「ルーティン」として保存します。ルーティンは、毎日・毎時・一定の間隔といった時刻のほか、Webhook(ほかのシステムからの合図)をきっかけに動かせます。結果を誰に届けるかも、ルーティンごとに決められます。

2. 複数のBotを並べて動かせる

最初から複数のBotを作り、同時に動かせます。全体を見る「まとめ役」のBotが、専門のBotに仕事を振り分ける使い方も公式に紹介されています。作ったBotは「チームBot」として社内に公開し、Slackから呼び出すこともできます。

3. Xの投稿や、いつものアプリを調べられる

10月上旬から、Xのアカウントを接続しなくても、Xの投稿やプロフィールを検索して読めるようになりました。連携できるアプリには、Gmail、Outlook、Slack、Notion、Google Drive、OneDrive、Canva、会計ソフトのQuickBooksなどがあります。10月11日には、Bot専用のメールアドレスや、X MoneyとStripe Linkでの支払いの機能も加わりました。

4. 使うAIモデルはサービス側が選ぶ

Grok Botでは、作業に使うAIモデルをサービス側が自動で選びます。モデルを選ぶ画面はなく、利用者が指定することはできません。

dotsの特徴

OpenAIのdotsの紹介ページ。2026年9月29日に公開され、常時稼働のエージェントと説明している
dotsの紹介ページ(出典:OpenAI「dots のご紹介」、2026年10月18日撮影)

1. GPT-6 Astraがいつも使える

dotsは、OpenAIの最上位モデル「GPT-6 Astra」で動きます。ChatGPTの通常のチャットでAstraを使うには、Proなどの上位プランでも回数に上限があります。一方、dotsとの会話はChatGPTの利用上限に数えられません。考える力が要る仕事を、いつも最上位のモデルに任せられるのが、dotsの一番の利点です。

2. つなげられるアプリが4,000以上

ChatGPTのプラグインを通じて、4,000以上のアプリとつながります。ChatGPTの「メモリー」(覚えている情報)も引き継ぐため、普段からChatGPTを使っている人ほど、説明の手間が少なくて済みます。手元のパソコンを使わせることもできます(初期状態ではオフ)。

3. 承認のルールを4段階で決められる

AIにどこまで任せるかを、操作ごとに4段階で決められます。

設定動き
質問せずに実行AIの判断で進める
事前に頼んだときだけ実行指示の中で頼んだ操作だけ進める
実行の前に確認毎回、人の承認を待つ
人に渡すAIは実行せず、人に引き継ぐ

AIが自分から行う下調べは「読み取り専用」で、メッセージを送ったり、アプリの内容を書き換えたりはしません。パスワードの変更などの重要な操作は、常に人が行う仕組みです。今使えるのは自分専用の「最初のdot」1体で、複数のdotを組み合わせる形は今後の予定とされています。

料金と使えるプラン(2026年10月18日時点)

項目Grok Botdots
新しく申し込む場合The X SubscriptionのPremium(月30ドル)以上ChatGPT Pro(月100ドルから。どの料金帯が対象かは公式ヘルプに明記なし)、Business Premium
含まれないプランFree、Plus(月8ドル)無料、Plus
会社向けチーム用のシート(Premium以上と同じ1人あたりの料金)、EnterpriseEnterprise(ベータ。管理者が有効にする)
利用枠週ごとにリセットされる専用の枠最初の1体はプランに含まれる。dotsとの会話はChatGPTの利用上限に数えない
日本での利用利用できる。アプリの表示を日本語にできるProは日本も対象(欧州経済領域・スイス・英国は対象外)

※料金は米ドル・税別。

SpaceXAIは10月12日に、Grok、Cursor、Xの有料プランをまとめた「The X Subscription」を始めました。Premium(月30ドル)には、Grok(SuperGrok)、Cursor Pro、X Premium+に相当する内容が含まれます。今のCursor ProやSuperGrokの契約は、そのまま続けられ、それらのプランでもGrok Botを使えます。

dotsは、ChatGPTのProかBusiness Premiumが必要です。ChatGPTの月3,000円のPlusでは使えません。両方を使うと、月に合わせて130ドル以上かかる計算です。併用するなら、それぞれに任せる仕事をはっきり分けることをおすすめします。

ククルFMの活用例

ククルFMでのGrok Botとdotsの使い方を示した流れ図。Grok Botは毎週月曜の情報配信とメールからカレンダーへの予定登録、dotsはLinearでのタスクの分解からOrcaでの開発まで
ククルFMでのGrok Botとdotsの役割分担(編集部作成)

Grok Bot:日常の「痒いところに手が届く」担当

Grok Botには、毎日・毎週くり返す細かい作業を、用途ごとにBotを分けて任せています。

入札情報の定期チェック(毎週月曜 8:39)

「下水道案件チェッカー関東」というBotが、関東の自治体が出す下水道調査の入札情報を集め、毎週月曜の朝にまとめて届けます。「申し込みが間に合う一般競争」「参考の指名競争」「締切が近い設計・清掃」のように分けてくれるので、週の初めに読むだけで、その週に動くべき案件が分かります。参加の条件や締切が確認できないものは「公告本文を見てください」と、人が確かめるべき点も添えてくれます。

Grok Botの「下水道案件チェッカー関東」が月曜朝に届けた入札情報のまとめ。右側に、毎週月曜8時39分に動くルーティンが表示されている
毎週月曜に届く入札情報のまとめと、ルーティンの設定(当社の画面。案件名・自治体名は加工しています)

現場予定のカレンダー同期(平日 7:50)

「下水道日程Bot」は、取引先からメールで届く現場の予定表を平日の朝に確認し、社内のGoogleカレンダーに反映します。予定表の訂正版が届いたときは、前の版との違いを確かめて報告します。取り消しになった予定も、自分の判断では消さず「どうしますか?」と人に確認し、「削除する」を選んでから消しています。

Grok Botの「下水道日程Bot」とのやり取り。訂正版の予定表を確認し、取り消しになった予定を消すかどうか人に確認してから削除している
予定表の訂正を確認し、人の指示で予定を削除した例(当社の画面。現場名・担当者名は加工しています)

どちらも、AIの作業は「読む・まとめる・予定を入れる」までです。メールの返信はさせず、予定の削除は人が選んでから実行しています。

dots:開発のサポーター

dotsは、自社のWebサービスの開発の相棒として、OpenAIの開発用アプリ「Codex」から使っています。

  1. 開発したい内容をdotsに伝え、タスク管理ツール「Linear」で、作業を小さなタスクに分ける
  2. 分けたタスクを、「Orca」(複数のAIコーディングエージェントを並べて動かせるデスクトップアプリ)で開発する。Orcaの中では、OpenAIのコーディング用エージェント「Codex」が、GPT-6 Astraで、Linearのタスクごとに別々の作業場所(worktree)で動く
  3. できあがった変更は、人が確認してから反映する

dotsが特に役立つのは、作業どうしがぶつからないかの確認です。下の例では、「Cursorで進めている開発とぶつからないか」という質問に、dotsが「別の作業場所なら上書きは避けられるが、同じ処理を両方で変えると、後でまとめるときにぶつかる」と答え、先にCursor側の作業範囲を確かめる手順と、そのための指示文を用意しています。

Codexアプリでdotsとやり取りしている画面。Cursorで進めている開発とぶつからないかを確認し、先に作業範囲を確かめる手順を提案している
dotsが、作業がぶつからないかを確かめる手順を提案した例(当社の画面。サービス名と指示文の中身は加工しています)
Linearの課題一覧。開発の内容がCUC-5からCUC-16までの小さな課題に分けられ、Todo・Backlog・Doneに並んでいる
Linearで小さく分けた課題の一覧(当社の画面。プロジェクト名・サービス名は加工しています)
Orcaの画面。左側にLinearの課題ごとの作業場所が並び、それぞれgpt-6-astraで動いている。右側では、課題CUC-13の調査を引き継いでいる
Orcaで、Linearの課題ごとにCodex(GPT-6 Astra)が作業している画面(当社の画面。サービス名・ファイルの場所などは加工しています)

使ってみて感じた一番の違い:dotsはマルチタスクができる

当社が両方を使ってみて感じた一番の違いは、dotsがマルチタスクをこなせることです。

Grok Botは「入札情報はこのBot、現場の予定はこのBot」と、Botごとに役割を決めて使います。役割がはっきりした決まった作業には、この形が向いています。

一方のdotsは、1つの画面の中で、開発の段取り、Cursor側との作業のすり合わせ、指示文づくりといった別々の文脈を、自分で切り替えながら進めてくれます。「この話はどのAIに頼むか」を使い分ける手間を、ほとんど感じません。

併用で決めているルール

  • AI用のアカウントを分け、見られるメールやカレンダーの範囲を絞る
  • メールの送信、支払い、削除は、必ず人が承認してから実行する。Grok Botの支払いの機能は使わない
  • 開発の変更は、人が確認してから本番に反映する

導入する前に確認したいこと

  • データがどう扱われるか:今回確認した公式ページには、作業のデータがAIの学習に使われるか、どのくらい保存されるかの記載がありませんでした。会社で使う前に、利用規約や法人向けの契約条件を確認してください
  • AIにログイン情報を渡すことになる:どちらも、AIがアプリにログインして作業します。AI用のアカウントを別に作り、権限を必要な範囲に絞りましょう
  • AIは間違える:OpenAIも「dotsは間違えることがある。重要な仕事は必ず確認する」としています。送信、支払い、削除の前に人が確認する設定にしておきましょう
  • 変更が速い:Grok Botは週に何度も更新されています。料金やプランも10月に大きく変わりました。使う前に公式の情報を確認してください

まとめ

  • Grok Botとdotsは、どちらも自分専用のパソコンで仕事を最後まで進める「常時稼働のAIエージェント」
  • Grok Botは、Botごとに役割を決めて動かすルーティン、Xの検索が強み。日々の細かい作業に向く
  • dotsは、GPT-6 Astraがいつも使え、1つの画面で複数の仕事を使い分けられる(マルチタスク)のが強み。開発の段取りのような、話が広がる仕事に向く
  • ククルFMは、日常の作業はGrok Bot、開発のサポートはdotsと分けて併用している
  • 最初は「読む・まとめる」から任せ、送信や支払いは人が承認する

まずは、毎週の情報収集のような「読んでまとめるだけ」の仕事を1つ任せるところから試してみてください。

出典

本記事は、以下の公式情報と報道をもとに編集部が要約・翻訳しています(いずれも2026年10月18日確認)。図とアイキャッチは編集部が作成したものです。公式ページの画像は各社のページを撮影したもの、そのほかの画面は当社の利用画面で、個人名・取引先・現場名などは加工しています。

各社の名称・製品名は各社の商標または登録商標です。